2022年
5月
15日
日
2017年
3月
19日
日
これは数か月前のおはなし。
こはちゃん、フォスターの「くさけいば」に挑戦中のこと。
(テキストでの名前は「こうまがはしる」なんだけどね。)
さて、小1の女の子に黒人霊歌のことなど、どう伝えよう。
たどたどしい演奏を聞きながら、私の頭の中はぐるぐる回った。
「フォスターさんはアメリカの人よ。
どこかわかる?
そこの選挙のこと、このごろテレビでやっているよね。
こはちゃん知らない?」
すると彼女、急にぷんぷん怒り出した。
「わたし、あのひとだいっきらい!!」
「トランプさんのこと?」
「だってあのおじさん、なかよしの仕方、知らないんじゃない!?」
……日本の小1女子に心配される、超大国大統領。
ブログ投稿は二年に一回でいいかと思っていたのだけれど
新聞を読んでいたら、このネタはやっぱり書いておきたいなと思えてきた。
2017年
1月
06日
金
2016年
3月
22日
火
毎回投稿の仕方を忘れてしまうわ。
今月末に、とあるコンクールの全国大会に生徒が出るのに
同じ日に教室で弾き合い会を企画してしまうという失態を。
付き添えず、大変申し訳ないです。
結果はともかく、大きな舞台を楽しんでこられるよう、
あともうちょっと私も粘ってみよう。
自分自身を鼓舞するためにも、新年度は月イチブログを目指してみます。
2014年
4月
21日
月
あおいちゃん、本名で登場。
4才で入会したとき、「わたし字がかける!」って言うので書いてもらった。
A O I
.......不揃いの震える文字で。
た~しかに~
また私の頭の硬さを実感しましたよ。
そういえば、「えいごもやっている」とも語っていました、いました。
そのAOIちゃん、この頃はちゃんと両手の曲もやっている。
まだ楽譜のとおりに鍵盤を押さえるので精一杯。
しかし、少しずつ音楽的なことを要求していきたい。
「じゃ、今度は私が弾いてみるね。ほら、終わりの音はどう?」
私は1回目は乱暴に弾き、次は終わりの音を弱く弾いて、
彼女のお言葉を待った。
2回目の方が、より終わった感がある、そんなところに意識がいくのを期待して。
「なんだかケンカしていたのが仲直りしたみたい」
おぉー、そんな表現があったのね。
またまた感激をもらいました。
これだから、小さい子のレッスンはやめられない。
えー、さらなる新規ご入会をお待ちしております(笑)
2014年
4月
11日
金
あらま、投稿の仕方を忘れて、すっかりとまどったわ....
新小学4年生のMちゃんのこと。彼女、クラスの中でも
小柄なほうだそうで、レッスンでは1オクターブに苦戦中。
昨日の終わりの5分は、「届いている」っぽく聞こえるように
二人であれこれ工夫してみた。
「瞬間移動して!」「上に手を持ち上げないで!」
私も相当しつこい。Mちゃん、そのたびふうっと息を吐く。
時間切れ~
あまり責め立ててもいけないので、心が折れる前に時間ぴったりで
やめておこう。
するとMちゃん、「う~ん、手が大きくなった」と感慨深げ。
そんな急にはならないんじゃ?っていうツッコミはさておき、
全然めげていないじゃない!!
さすが高学年生、心もすっかり強くなったね。
じゃ、次回はさらに粘らせていただくということで(笑)
2014年
2月
21日
金
新入会小2 Sくん。
おうちの方のお仕事の都合で、アメリカで幼年期を過ごし、小2になるときこちらに来た。
おかあさま 「これまで、習い事をしたことないんですよ」
しばらく大人のやりとり・・・、それをずっと聞いていた彼。
Sくん 「みんな、ならいごとならいごとって言うけど、ならいごとってなあに?」
おかあさま・わたくし 「あ~だ、こ~だ、(長々と)」
Sくん 「なーんだ、うらないのことだと思っていた」
わたくし きゅ~ん
ここ日本に、こんな純真な子がいたとは!!
ちょっと、アメリカの幼児教育事情ってどんなかんじなのよ。
2013年
10月
08日
火
昨日の新人Y君、小5男子。
姉が先行してレッスンに来ているので、おうちにピアノはある。
J-POPを次々にモノにしていく姉を見ていたら、習いたくなったらしい。
(私は、基礎のクラシック曲を優先してほしいと、心から願っているのだけれど)
彼、ひっじょーに緊張しており、全く自信がないようす。
家でも楽器がせっかくあるのに、弾いたことがないとか。
しかし、さすが日本の小学生。
鍵盤ハーモニカはやったことがある。
ドレミを大きな5線紙にゆっくり書いたらすぐに読めた。
そこで大いに褒め、さっそくドレミを弾いてみましょうと、
ピアノに向かった。
人差し指でおそるおそる一番下の鍵盤を「ボ~ン」
Y君は「おお~!」
(この時点で、私はすでに彼を大好きになっていたのだが)
Y君、「1,2,3・・・・」とひとつずつ数え始めた。
「全部で88鍵あるよー」私は心の中で言いながら、ひょっと彼の左手を見てみると
左から数えて24番目
手の甲にマジックで大きく書いてある!!
おうちで、一点ハ音(真ん中のド)一生懸命数えて調べてきたのね。
上手になりたいのね。
もうかわいくて仕方がなくなって、私、ひそかに誓った。
あたたの夢をかなえてみせよう。
一年後、「夢をかなえてドラえもん」 必ず両手で弾けるようにする。
Y君のモチベーションが上下に揺れても、決して負けないから。
あ、密かじゃない!?ブログに書いちゃった(笑)
2013年
10月
04日
金
「やもりハンターK」小5、女子!
彼女は1学期中に、かなりひどい腕の骨折をしてしまった。
入院、数回に亘る外科的処置。
大好きなプールも外遊びもできない、ストレスのたまる日々。
Kちゃんにとっては、これまでの人生の中で、一番の大事件だったと思う。
しかし何事にも両面あるさ!
5分練習が限界だったピアノは、大喜びで長期休養へ。
衝撃的だった手術や、回復していく様子の一部始終を
それはそれは丁寧に新聞に仕上げて、夏休みの宿題として出したって。
私、ある朝地元紙を見ていたら、Kちゃんの名前と手書きの新聞が
特集ページの真ん中にど~ん!
なんと、一番いい賞がつけられていましたよ。
おめでとう!!
「転んでもただでは起きない」を実践した人、ここにあり。
また年下の人から学びました、私もいちいちへこんでいないで、がんばろうっと。
2013年
10月
04日
金
お・ひ・さ・し・ぶ・り
東京オリンピック招致決定をまだひきずっています・・・。
今日は小1の女の子、 Nちゃんのつぶやきを。
他の教室から移ってきて、やっと私のキャラやレッスンスタイルに慣れてきたNちゃん。
現在、4分音符だらけの 「おやすみ」って曲を練習中。
まずは題名や歌詞から
「寝るときのごあいさつだから、ゆったりしたかんじがいいよね~
終わりは、みんな寝ちゃうから、だんだん静かにしたほうがいいよね~」
・・・あたりを、なんとか導きだそうっと。
「とりもー くさもー おやすみよー」 歌詞もこんなかんじですよ。
すると Nちゃん、
「あさは太陽がおきているけど、
よるは月がおきてる。あと星も。」
私は感動してしまった。
あまりに美しい言葉たちで。大急ぎで一字一句メモしてしまった。
これだった!!私の求めていたブログネタは!!
やっぱり確実に私の頭の中は固まってきている、まずい。
少しはNちゃんを見習って、ほぐしていきましょ。
しかし、感性を磨く以前に
この田舎でも、近所のコンビが24時間ピカピカと起きている時代でした・・・
2013年
9月
06日
金
accompany
よく、伴奏のお仕事をいただく。
「伴奏する」を英語の辞書で引くと、「一緒に行く」とか「付き添う」とかという
言葉も並べられている。
初めてその言葉を意識したのはイタリアに行かなくちゃのときで、
accompagnare アッコンパニャーレ
このごろ全然やっていないから、イタリア語、現在すっからかんだけど
あとから、へー、英語にもあるんじゃん、とわかって興味深かったのは覚えている。
以下、裏づけなく不勉強なまま書いちゃうけど、
鎖国を解くまでの日本の音楽って、付き添いの音楽という概念がなかったんだろう。
だって、私の聴いたことのある日本古来の音楽は、ジャズみたいに思いっきり掛け合いが多い。
「伴奏」は、きっと明治に造られた言葉なんだろうな。
で、何が言いたいのかというと
伴奏って、相手の想いを受け止めながら付き添っていかないと
うまくいかないなあ、確かにそう思うということ。
レッスンも、伴奏みたい。
時々、あ、これ、いわゆるカウンセリングみたい、と感じることがある。
結構長いこと、一人ずつ定点観測しているでしょ。
生徒のぽつりとつぶやく言葉やで学校でのトラブルの存在に気づいたり、
細かな変化でわかることがある。
いろんな状態の生徒を精一杯受け止めながら、そのとき一番伸びそうな部分を
刺激して、音楽力がつくよう、ものすごくレッスンに集中する。
それでも、受け止め違いをしてしまうこともたびたび。
カウンセリングは「もどき」ですら難しい。
レッスンですご~く集中するので、終わったあといつもダメダメな奥さん・母さんに。
あ、レッスン前もか。家族には全然寄り添っていない!?
2013年
9月
06日
金
この1年、私はずっと考えていた。
ピアノを弾くってどんな意味があるのかなあって。(またか!!)
震災のときは大いに考えた。
今回また考えちゃったのは、昨年度教室の一区切り記念発表会をどかんとやったこと、
うちの上の子が音楽畑で生きていくことを決断したこと、この2つが大きなきっかけかなあ。
まあ進路については、親が無責任に種まきはしていたわけだけど。
生徒さんとそのご家族が、ピアノと向き合う意義。
これって、程度の差こそあれ、何らかの覚悟がないとできないことじゃない?
そこに何か意味がないと、私、やっていけない。
毎回考えては何か答えっぽいものを見つける私だけど、今回は反抗期終わりかけの
下の子の言葉をまとめの答えとしてみよう。
「ピアノやってて悪いってことはひとつもないんじゃない?」
お母さんを泣かせたいんですかねえ。
もし、ブログを読んでくださっている生徒さんいらしたら、(1軒はあるらしい)
ちょっとがんばって練習続けてみよう。
2013年
7月
26日
金
・・・と言っても、腹筋したり走ったりとかではなくて。
ここ数年、「いただいたお話は断らない。」と決め、
なんでもやるようにしてきた。
生徒さんの受け入れはもちろん、
いろんな分野の伴奏だったり、音楽講座も対象が乳幼児から高齢者まで、
結構急なお話であっても「はい、やります。」と答えるようにした。
どうしたことか、ライブハウスデビューもしてしまった記憶も?
当然、自分の持つスキルを超えることが多く、
満足のいく出来でなかったこともある。
でも、ひとつ、やっとわかった。
多方面から攻めて絶対量を増やすと、確実にこなす能力があがるということ。
今頃実感している私。
我が子や生徒に伝えたいけれど、たぶん暑苦しいだけだと思う。
私も試行錯誤して何十年もかけて、ついに理解したことだから、自分で見つけてもらわないと。
一応体験談として伝えてはいくつもり。
胸に響くのは、何十年後かもしれないけれど。
もうひとつ。それだけ仕事を引き受けられたのは、引き換えに何かを捨てたということ。
夫いわく「料理じゃない?」
これでも一応遠慮気味の様子。
「主婦じゃない?」「女を捨てたんじゃない?」・・・・はい?失礼三段活用ですか?
まあ、自由に時間を使わせてくれる家族に感謝しているのはほんと。
ありがとう。
2013年
7月
10日
水
「先生」としては、レッスンのたびになにかしら成果を挙げないといけないわけで。
Kちゃん、小3のとき。
さあ、今日の課題は強弱記号の定着だ!
「大きいの反対は小さい、でしょ?
では、よわい の反対はな~んだ?」
すると彼女、即答。
「 いわよ!! 」
当然、「強い」という言葉を待っていた私はびっくりしてしまった。
Kちゃんのやわらかさ、迷いのなさ。
頭の中に書いた「よわい」と言う文字を瞬時に逆から読んだすばやさにも驚いた。
そうした発想を全く予期していなかった自分自身の頭の固さにも、がっかりした。
Kちゃん、今年小5の母の日には20匹の「やもり」をプレゼントしたとか。
諏訪大社のやもりを絶滅させてはいけないから、
お母さんが説得して、あとで返しに行ったそうだけど。
「もう帰るぞ」と言いながら
「おっ、そこにいる!!」と、ずーっとKちゃんに付き合ったお父さんも素晴らしい。
Kちゃん、これからも次々おもしろエピソード、期待しています・・・
彼女、将来絶対大物になるわね。
2013年
7月
04日
木
連日の投稿。初。
このごろ「人生初」になかなか出会えない私にとって、これはよい傾向ということで。
この夏、台湾の学生が二人、我が家にやってくる。
うち一人は、現地の音楽大学で声楽を学んでいる。
その子たちからあちらでのおけいこごと事情を聞くのが、ちょっとした目標。
うちの教室のあり方を、また考え直したいから。
この教室の扉をたたいた生徒さんたちには、
楽器を奏することによって見えてくる新しい世界を
より深く見えるようお手伝いしたい、と思っている。
「ゆとりある心で芸術と向き合う」・・・今のところ、これを理想としている。
なかなか難しくて、現実とのギャップに私も生徒さんも参ってしまうことも多い。
コンクールを活用すると、これは劇薬なので格段に上達する。
ゆとりなんてどこへやら。
まあ、これとの付き合い方は私の中では、ほぼ結論付けられているけどね。
「小さい子には多用せず、気をつけて使いましょう」ってところかな。
台北周辺の都市部はうちの地域より激烈らしいけど、
実際のところ、どうなのかな。
ナマの声を聞くのが楽しみ。
しつこく聞いてみるつもり。
しかし、ブログ、書くのに時間がかかる・・・
確かに考えはまとまる。皆さん、こんなにかかるのかしら?
2022年
5月
15日
日
2017年
3月
19日
日
これは数か月前のおはなし。
こはちゃん、フォスターの「くさけいば」に挑戦中のこと。
(テキストでの名前は「こうまがはしる」なんだけどね。)
さて、小1の女の子に黒人霊歌のことなど、どう伝えよう。
たどたどしい演奏を聞きながら、私の頭の中はぐるぐる回った。
「フォスターさんはアメリカの人よ。
どこかわかる?
そこの選挙のこと、このごろテレビでやっているよね。
こはちゃん知らない?」
すると彼女、急にぷんぷん怒り出した。
「わたし、あのひとだいっきらい!!」
「トランプさんのこと?」
「だってあのおじさん、なかよしの仕方、知らないんじゃない!?」
……日本の小1女子に心配される、超大国大統領。
ブログ投稿は二年に一回でいいかと思っていたのだけれど
新聞を読んでいたら、このネタはやっぱり書いておきたいなと思えてきた。
2017年
1月
06日
金
2016年
3月
22日
火
毎回投稿の仕方を忘れてしまうわ。
今月末に、とあるコンクールの全国大会に生徒が出るのに
同じ日に教室で弾き合い会を企画してしまうという失態を。
付き添えず、大変申し訳ないです。
結果はともかく、大きな舞台を楽しんでこられるよう、
あともうちょっと私も粘ってみよう。
自分自身を鼓舞するためにも、新年度は月イチブログを目指してみます。
2014年
4月
21日
月
あおいちゃん、本名で登場。
4才で入会したとき、「わたし字がかける!」って言うので書いてもらった。
A O I
.......不揃いの震える文字で。
た~しかに~
また私の頭の硬さを実感しましたよ。
そういえば、「えいごもやっている」とも語っていました、いました。
そのAOIちゃん、この頃はちゃんと両手の曲もやっている。
まだ楽譜のとおりに鍵盤を押さえるので精一杯。
しかし、少しずつ音楽的なことを要求していきたい。
「じゃ、今度は私が弾いてみるね。ほら、終わりの音はどう?」
私は1回目は乱暴に弾き、次は終わりの音を弱く弾いて、
彼女のお言葉を待った。
2回目の方が、より終わった感がある、そんなところに意識がいくのを期待して。
「なんだかケンカしていたのが仲直りしたみたい」
おぉー、そんな表現があったのね。
またまた感激をもらいました。
これだから、小さい子のレッスンはやめられない。
えー、さらなる新規ご入会をお待ちしております(笑)
2014年
4月
11日
金
あらま、投稿の仕方を忘れて、すっかりとまどったわ....
新小学4年生のMちゃんのこと。彼女、クラスの中でも
小柄なほうだそうで、レッスンでは1オクターブに苦戦中。
昨日の終わりの5分は、「届いている」っぽく聞こえるように
二人であれこれ工夫してみた。
「瞬間移動して!」「上に手を持ち上げないで!」
私も相当しつこい。Mちゃん、そのたびふうっと息を吐く。
時間切れ~
あまり責め立ててもいけないので、心が折れる前に時間ぴったりで
やめておこう。
するとMちゃん、「う~ん、手が大きくなった」と感慨深げ。
そんな急にはならないんじゃ?っていうツッコミはさておき、
全然めげていないじゃない!!
さすが高学年生、心もすっかり強くなったね。
じゃ、次回はさらに粘らせていただくということで(笑)
2014年
2月
21日
金
新入会小2 Sくん。
おうちの方のお仕事の都合で、アメリカで幼年期を過ごし、小2になるときこちらに来た。
おかあさま 「これまで、習い事をしたことないんですよ」
しばらく大人のやりとり・・・、それをずっと聞いていた彼。
Sくん 「みんな、ならいごとならいごとって言うけど、ならいごとってなあに?」
おかあさま・わたくし 「あ~だ、こ~だ、(長々と)」
Sくん 「なーんだ、うらないのことだと思っていた」
わたくし きゅ~ん
ここ日本に、こんな純真な子がいたとは!!
ちょっと、アメリカの幼児教育事情ってどんなかんじなのよ。
2013年
10月
08日
火
昨日の新人Y君、小5男子。
姉が先行してレッスンに来ているので、おうちにピアノはある。
J-POPを次々にモノにしていく姉を見ていたら、習いたくなったらしい。
(私は、基礎のクラシック曲を優先してほしいと、心から願っているのだけれど)
彼、ひっじょーに緊張しており、全く自信がないようす。
家でも楽器がせっかくあるのに、弾いたことがないとか。
しかし、さすが日本の小学生。
鍵盤ハーモニカはやったことがある。
ドレミを大きな5線紙にゆっくり書いたらすぐに読めた。
そこで大いに褒め、さっそくドレミを弾いてみましょうと、
ピアノに向かった。
人差し指でおそるおそる一番下の鍵盤を「ボ~ン」
Y君は「おお~!」
(この時点で、私はすでに彼を大好きになっていたのだが)
Y君、「1,2,3・・・・」とひとつずつ数え始めた。
「全部で88鍵あるよー」私は心の中で言いながら、ひょっと彼の左手を見てみると
左から数えて24番目
手の甲にマジックで大きく書いてある!!
おうちで、一点ハ音(真ん中のド)一生懸命数えて調べてきたのね。
上手になりたいのね。
もうかわいくて仕方がなくなって、私、ひそかに誓った。
あたたの夢をかなえてみせよう。
一年後、「夢をかなえてドラえもん」 必ず両手で弾けるようにする。
Y君のモチベーションが上下に揺れても、決して負けないから。
あ、密かじゃない!?ブログに書いちゃった(笑)
2013年
10月
04日
金
「やもりハンターK」小5、女子!
彼女は1学期中に、かなりひどい腕の骨折をしてしまった。
入院、数回に亘る外科的処置。
大好きなプールも外遊びもできない、ストレスのたまる日々。
Kちゃんにとっては、これまでの人生の中で、一番の大事件だったと思う。
しかし何事にも両面あるさ!
5分練習が限界だったピアノは、大喜びで長期休養へ。
衝撃的だった手術や、回復していく様子の一部始終を
それはそれは丁寧に新聞に仕上げて、夏休みの宿題として出したって。
私、ある朝地元紙を見ていたら、Kちゃんの名前と手書きの新聞が
特集ページの真ん中にど~ん!
なんと、一番いい賞がつけられていましたよ。
おめでとう!!
「転んでもただでは起きない」を実践した人、ここにあり。
また年下の人から学びました、私もいちいちへこんでいないで、がんばろうっと。
2013年
10月
04日
金
お・ひ・さ・し・ぶ・り
東京オリンピック招致決定をまだひきずっています・・・。
今日は小1の女の子、 Nちゃんのつぶやきを。
他の教室から移ってきて、やっと私のキャラやレッスンスタイルに慣れてきたNちゃん。
現在、4分音符だらけの 「おやすみ」って曲を練習中。
まずは題名や歌詞から
「寝るときのごあいさつだから、ゆったりしたかんじがいいよね~
終わりは、みんな寝ちゃうから、だんだん静かにしたほうがいいよね~」
・・・あたりを、なんとか導きだそうっと。
「とりもー くさもー おやすみよー」 歌詞もこんなかんじですよ。
すると Nちゃん、
「あさは太陽がおきているけど、
よるは月がおきてる。あと星も。」
私は感動してしまった。
あまりに美しい言葉たちで。大急ぎで一字一句メモしてしまった。
これだった!!私の求めていたブログネタは!!
やっぱり確実に私の頭の中は固まってきている、まずい。
少しはNちゃんを見習って、ほぐしていきましょ。
しかし、感性を磨く以前に
この田舎でも、近所のコンビが24時間ピカピカと起きている時代でした・・・
2013年
9月
06日
金
accompany
よく、伴奏のお仕事をいただく。
「伴奏する」を英語の辞書で引くと、「一緒に行く」とか「付き添う」とかという
言葉も並べられている。
初めてその言葉を意識したのはイタリアに行かなくちゃのときで、
accompagnare アッコンパニャーレ
このごろ全然やっていないから、イタリア語、現在すっからかんだけど
あとから、へー、英語にもあるんじゃん、とわかって興味深かったのは覚えている。
以下、裏づけなく不勉強なまま書いちゃうけど、
鎖国を解くまでの日本の音楽って、付き添いの音楽という概念がなかったんだろう。
だって、私の聴いたことのある日本古来の音楽は、ジャズみたいに思いっきり掛け合いが多い。
「伴奏」は、きっと明治に造られた言葉なんだろうな。
で、何が言いたいのかというと
伴奏って、相手の想いを受け止めながら付き添っていかないと
うまくいかないなあ、確かにそう思うということ。
レッスンも、伴奏みたい。
時々、あ、これ、いわゆるカウンセリングみたい、と感じることがある。
結構長いこと、一人ずつ定点観測しているでしょ。
生徒のぽつりとつぶやく言葉やで学校でのトラブルの存在に気づいたり、
細かな変化でわかることがある。
いろんな状態の生徒を精一杯受け止めながら、そのとき一番伸びそうな部分を
刺激して、音楽力がつくよう、ものすごくレッスンに集中する。
それでも、受け止め違いをしてしまうこともたびたび。
カウンセリングは「もどき」ですら難しい。
レッスンですご~く集中するので、終わったあといつもダメダメな奥さん・母さんに。
あ、レッスン前もか。家族には全然寄り添っていない!?
2013年
9月
06日
金
この1年、私はずっと考えていた。
ピアノを弾くってどんな意味があるのかなあって。(またか!!)
震災のときは大いに考えた。
今回また考えちゃったのは、昨年度教室の一区切り記念発表会をどかんとやったこと、
うちの上の子が音楽畑で生きていくことを決断したこと、この2つが大きなきっかけかなあ。
まあ進路については、親が無責任に種まきはしていたわけだけど。
生徒さんとそのご家族が、ピアノと向き合う意義。
これって、程度の差こそあれ、何らかの覚悟がないとできないことじゃない?
そこに何か意味がないと、私、やっていけない。
毎回考えては何か答えっぽいものを見つける私だけど、今回は反抗期終わりかけの
下の子の言葉をまとめの答えとしてみよう。
「ピアノやってて悪いってことはひとつもないんじゃない?」
お母さんを泣かせたいんですかねえ。
もし、ブログを読んでくださっている生徒さんいらしたら、(1軒はあるらしい)
ちょっとがんばって練習続けてみよう。
2013年
7月
26日
金
・・・と言っても、腹筋したり走ったりとかではなくて。
ここ数年、「いただいたお話は断らない。」と決め、
なんでもやるようにしてきた。
生徒さんの受け入れはもちろん、
いろんな分野の伴奏だったり、音楽講座も対象が乳幼児から高齢者まで、
結構急なお話であっても「はい、やります。」と答えるようにした。
どうしたことか、ライブハウスデビューもしてしまった記憶も?
当然、自分の持つスキルを超えることが多く、
満足のいく出来でなかったこともある。
でも、ひとつ、やっとわかった。
多方面から攻めて絶対量を増やすと、確実にこなす能力があがるということ。
今頃実感している私。
我が子や生徒に伝えたいけれど、たぶん暑苦しいだけだと思う。
私も試行錯誤して何十年もかけて、ついに理解したことだから、自分で見つけてもらわないと。
一応体験談として伝えてはいくつもり。
胸に響くのは、何十年後かもしれないけれど。
もうひとつ。それだけ仕事を引き受けられたのは、引き換えに何かを捨てたということ。
夫いわく「料理じゃない?」
これでも一応遠慮気味の様子。
「主婦じゃない?」「女を捨てたんじゃない?」・・・・はい?失礼三段活用ですか?
まあ、自由に時間を使わせてくれる家族に感謝しているのはほんと。
ありがとう。
2013年
7月
10日
水
「先生」としては、レッスンのたびになにかしら成果を挙げないといけないわけで。
Kちゃん、小3のとき。
さあ、今日の課題は強弱記号の定着だ!
「大きいの反対は小さい、でしょ?
では、よわい の反対はな~んだ?」
すると彼女、即答。
「 いわよ!! 」
当然、「強い」という言葉を待っていた私はびっくりしてしまった。
Kちゃんのやわらかさ、迷いのなさ。
頭の中に書いた「よわい」と言う文字を瞬時に逆から読んだすばやさにも驚いた。
そうした発想を全く予期していなかった自分自身の頭の固さにも、がっかりした。
Kちゃん、今年小5の母の日には20匹の「やもり」をプレゼントしたとか。
諏訪大社のやもりを絶滅させてはいけないから、
お母さんが説得して、あとで返しに行ったそうだけど。
「もう帰るぞ」と言いながら
「おっ、そこにいる!!」と、ずーっとKちゃんに付き合ったお父さんも素晴らしい。
Kちゃん、これからも次々おもしろエピソード、期待しています・・・
彼女、将来絶対大物になるわね。
2013年
7月
04日
木
連日の投稿。初。
このごろ「人生初」になかなか出会えない私にとって、これはよい傾向ということで。
この夏、台湾の学生が二人、我が家にやってくる。
うち一人は、現地の音楽大学で声楽を学んでいる。
その子たちからあちらでのおけいこごと事情を聞くのが、ちょっとした目標。
うちの教室のあり方を、また考え直したいから。
この教室の扉をたたいた生徒さんたちには、
楽器を奏することによって見えてくる新しい世界を
より深く見えるようお手伝いしたい、と思っている。
「ゆとりある心で芸術と向き合う」・・・今のところ、これを理想としている。
なかなか難しくて、現実とのギャップに私も生徒さんも参ってしまうことも多い。
コンクールを活用すると、これは劇薬なので格段に上達する。
ゆとりなんてどこへやら。
まあ、これとの付き合い方は私の中では、ほぼ結論付けられているけどね。
「小さい子には多用せず、気をつけて使いましょう」ってところかな。
台北周辺の都市部はうちの地域より激烈らしいけど、
実際のところ、どうなのかな。
ナマの声を聞くのが楽しみ。
しつこく聞いてみるつもり。
しかし、ブログ、書くのに時間がかかる・・・
確かに考えはまとまる。皆さん、こんなにかかるのかしら?