accompany
よく、伴奏のお仕事をいただく。
「伴奏する」を英語の辞書で引くと、「一緒に行く」とか「付き添う」とかという
言葉も並べられている。
初めてその言葉を意識したのはイタリアに行かなくちゃのときで、
accompagnare アッコンパニャーレ
このごろ全然やっていないから、イタリア語、現在すっからかんだけど
あとから、へー、英語にもあるんじゃん、とわかって興味深かったのは覚えている。
以下、裏づけなく不勉強なまま書いちゃうけど、
鎖国を解くまでの日本の音楽って、付き添いの音楽という概念がなかったんだろう。
だって、私の聴いたことのある日本古来の音楽は、ジャズみたいに思いっきり掛け合いが多い。
「伴奏」は、きっと明治に造られた言葉なんだろうな。
で、何が言いたいのかというと
伴奏って、相手の想いを受け止めながら付き添っていかないと
うまくいかないなあ、確かにそう思うということ。
レッスンも、伴奏みたい。
時々、あ、これ、いわゆるカウンセリングみたい、と感じることがある。
結構長いこと、一人ずつ定点観測しているでしょ。
生徒のぽつりとつぶやく言葉やで学校でのトラブルの存在に気づいたり、
細かな変化でわかることがある。
いろんな状態の生徒を精一杯受け止めながら、そのとき一番伸びそうな部分を
刺激して、音楽力がつくよう、ものすごくレッスンに集中する。
それでも、受け止め違いをしてしまうこともたびたび。
カウンセリングは「もどき」ですら難しい。
レッスンですご~く集中するので、終わったあといつもダメダメな奥さん・母さんに。
あ、レッスン前もか。家族には全然寄り添っていない!?
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